「ことば」

言葉の使い方って難しい。
育児、広告、友達付き合い・・・
LINEにFB、色んなネットツールが多い世の中
言葉の使い方で誤解も生まれる。
そんな日々あふれている「ことば」を色々と考えてみる。

「いい子」

みなさんにとっての「いい子」ってどんな子?
私の「いい子」からイメージするのは「大人の言う事を聞くおとなしい子」
まぁ、大人にとっての都合いい子というイメージ。
なので、娘を褒める時、叱る時に「いい子」という言葉は使わない様に
注意してます。
とは言ってもついつい出てしまい、言いなおす事しばしば(;^ω^)
「いい子になりなさい」「いい子だね」と子供の時に言われ続けていると
親や先生・・・上司などの前では「いい子」を演じる人間になるケースが多いかな?と感じます。
子どもに何かを伝えるって難しい・・・
娘が何か良い事をした時、努力して何かしらの結果を出した時
「いい子だね」ではなく、なるべく具体的に「お友達におもちゃを貸してあげて優しいね」とか「毎日、練習したから出来る様になったね~」と言う様に意識してます。
なんて偉そうな事を言ってますが、叱る時はついつい理屈っぽくダラダラと叱ってしまう自分にいつも反省してます💦
6歳の娘にはちょっと難しい様ですが、「いい子にならなくていいよ、人に優しく出来る心も体も強い人になってね」と伝え続けています。
私にとっての「いい子」は周りに流される事なく、困った友達に手を差し伸べる事が出来、「ありがとう」と「ごめんなさい」が素直に言え、挨拶がきちんと出来、公共の場でマナーが守れる子。
その為、娘には「0点取っても、逆上がり出来なくても怒らないけど、挨拶しなかったりお店で騒いだりしたら怒るからね~」とよく言います。
育児本など全く読んでないので、きっと今の育児の考え方とはかなりズレている事でしょうw
でも、「いい子」を育てるつもりはないので、いいかな?と思ってます。





「がんばれ」

よく耳にする「がんばれ」「がんばって」。
私がこの言葉を安易に使えなくなったのはいつからか⁉
外国語に「がんばれ」に相当する言葉がない、と以前に聞いた事もあり
ちょっと考えさせられた時があった。
心を病んでる時、心が限界にきてる時に「がんばれ」は絶対に言ってはいけないと
思ったから、というのが1番の理由。
そして、相手がどういう精神状態か?は自分には計り知れないので、安易に使えなくなった。
例えば、ここ最近であれば・・・
6歳の娘を学校や習い事に送り出す時。
「いってらっしゃい、がんばってね」と言いそうになるが
「いってらっしゃい、楽しんでおいで~」と言う様に気を付けている。
まず、個人差はあれど大抵の人は「がんばっている」のである。
娘もまだまだ慣れない小学校に、毎日毎日、「がんばって」通っている。
習い事も好きで始めたとはいえ、遊びたかったり疲れてたりして行きたくない時も
多い中「がんばって」行っている。
そこに「がんばってね」と言われ続けたら・・・
ものすごく行きたくないのに「がんばって」行こうとしている時に言われたら・・・
そこで「いってらっしゃい」のあとには「楽しんでおいで~、気を付けてね。」と
続ける様になった。
楽しんでおいで~と言うと、娘も「うん」と笑顔で出かけていく。
心が限界にきている人に「がんばれ」と言う事で、完全に心が折れてしまう事もあるはず。
なので、「がんばって」ではなく、「がんばってるね」と言いたい。
もしくは「一緒にがんばろうね」と。
時には「がんばらなくていいよ」「これ以上、無理しないで」と。
私が「がんばれ」と言う時はスポーツなどで、がんばってる人に応援の意味を込めて
「がんばれ~~~~」と言う時くらいかもしれない。


植物成分100%

化粧品や健康食品などで見かける「植物成分100%」「植物由来成分100%」
これが悪いという訳ではないが・・・
この文句に信頼を感じる方は多いはず。
うまいな~と感じた表現に「有効成分の100%が植物性」
何だかとってもお肌によさそうな化粧品~と思いましたか?
もちろん良いものではあるのでしょうが・・・
何がうまい表現だと思いますか?
この化粧品の成分全てが植物性で出来てると感じる方もいたのでは?
「有効成分の~」という事は極端な例でいえば、25mプールいっぱいの水に
たった1滴の有効成分(植物性のコラーゲンとか)を入れたものを「有効成分の100%が植物性」と
うたってもウソではないという事。
ちなみに植物にも「におい」はだいたいあるので、「無香料」と「無臭」も勘違いされがち。
植物性の有効成分がたっぷり入っていれば、その植物の香りがするのが当たり前。
色も同様。
100%のトマトジュースが無色透明で無臭ではないはず。
でも100%トマトジュースは100%植物性。
「成分の100%が有効な植物性」と「有効成分の100%が植物性」では
同じようで全く違う商品であるという事です。